↓朝日歌壇にこんな歌が載りました

朝日歌壇 2024年10月20日
<永田和宏選>
 キアゲハのキャタピラ鮮やか愛(いと)おしきこの子とパセリをシェアしているの(新潟市)寺尾巳哉子
 【評】寺尾さん、キャタピラは芋虫。キアゲハはパセリを好んで卵を産むと知ると、愛おしく思えてくる。・・・
永田和宏さんは私よりちょうど1年上の方。物理学科を卒業して、今は歌人・細胞生物学者として広く知られる方。
「キャタピラは芋虫」というのはごく当たり前の知識。
キャタピラー【caterpillar】
(毛虫の意)複数の車輪にベルトを掛け、回転させて走行する装置。または、そのベルト。無限軌道。カタピラー。元来、商標名。
広辞苑第六版より引用
で、この歌を受けてなのかどうかは分かりませんが、ほぼ一月後の11/24の朝日俳壇に
↓こんな句が
朝日俳壇 2024年11月24日
 <長谷川櫂選>
 小春日やはらぺこあおむし読む夫(大阪市)藤田富美恵
「え?なんか関係ありそうなんですか?この短歌と俳句に。かかしさん」と思う方もいらっしゃるでしょう。
私共は、子育て中に、ほるぷ出版の童話集を「箱買い」しまして、たっぷり読みました。私もずいぶん読み聞かせをしましたっけ。で
「はらぺこあおむし」
という童話も入っていました。ご存知の方も多いと思いますが。

↓概要
はらぺこあおむし
『はらぺこあおむし』(原題: The Very Hungry Caterpillar)は、アメリカ合衆国の絵本作家エリック・カールが1969年に出版した幼児向け絵本[1]。
 
アメリカ・グラフィックアート協会賞を受賞。鮮やかで大胆な色使いの絵と、穴の開いた仕掛け絵本という個性的なアイデア、シンプルでわかりやすいストーリーから、全世界で累計5,500万部を販売するベストセラーとなった[1]。70以上の言語に翻訳されており、日本では1976年に、もりひさし訳で偕成社より発売されている。
・・・
あらすじ(省略)
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造本
いわゆる仕掛け絵本で食べた箇所は穴が開いている。この部分は幼児が指を入れても破れにくいように、丈夫な厚紙で作られている。穴開けパンチで紙に穴を開けているとき、虫が本を食べるという絵本のアイデアを思い付いた[2]。
 
1969年にアメリカではじめて発売された版を印刷・製版したのは日本の会社だった[1]。当時穴を開けたりページを小さく切った仕掛け絵本はコストがかかるため、アメリカでは引き受ける会社が見つからなかった。そこで担当編集者が日本の会社を見つけてきたという[2][3]。
 
現在、はらぺこあおむしは世界各国において、特に幼児に読まれている。
でね、私も物好きですから、この童話の英語版も買い込みましたっけね。
英語版のタイトルはWikiにも記載のある通り
「The Very Hungry Caterpillar」
なのです。迂闊でした。チョウの飼育など既にやっていたのに、「あおむし」が「キャタピラー」とはね。
認識を新たにしたものです。

★さて話を戻して。
俳句の「はらぺこあおむし読む」夫さんはひょっとして「はらぺこあおむし」が「ハングリー・キャタピラ」であることをご存知で、短歌の「キャタピラ」を読んで、「そうだ昔 読み聞かせしたっけ」と「はらぺこあおむし」を引っ張り出してきて改めて読んだのではないか。
と、想像してしまうわけですね。

★こんな想像をしていたら、想像を超える出来事が起こりました。
私はPCに向かってなにやらゴタゴタやりながら、いつも傍らにアメを置いておき、たまに舐めて気分転換しているのですが、残りが少なくなってきた。で、買い物に行く妻に
「またいつものアメ買ってきて」
と頼んだら、「いつものアメ」を買ってきてくれたのですが、今回はオマケ付きで、いつもとは違うアメが一袋ついてきた。
↓コレ
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ナント「はらぺこあおむし」という商品名の「穴あき」キャンディー。
なんというタイミング。笑った。
「パイン」という会社の製品で「パインアメ🔍」[検索]とあります。興味のある方はどうぞ。
本の穴に指をいれると、あおむしが食べた穴からいもむしが顔を出しているよな感じになって、子どもは大喜びなんですね。
で「穴あきキャンディ」
3種類の雨が入っています
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りんご・洋なし・いちご

私も舐めました。
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穴が開いてますね。ここに舌を押し込んで、「あおむしが顔を出してるぞ」などと遊びながら舐めました
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味覚だけではなく、記憶の奥底を引き出してくれる楽しいアメなのでした。