ショクダイオオコンニャク(漢字で書くとこうですね→「燭台大蒟蒻」)
↓NHKから
「世界最大級の花」3年ぶりに開花 見頃は開花から3日ほど 茨城
2023年5月28日 7時55分

 高さ3メートルを超えることもあり「世界最大級の花」とされる「ショクダイオオコンニャク」が、茨城県つくば市の植物園で3年ぶりに開花しました。
 「ショクダイオオコンニャク」はインドネシア原産のサトイモ科の植物で、大きいものは高さが3メートルを超える「世界最大級の花」とされています。
 つくば市の国立科学博物館「筑波実験植物園」が17年前から栽培していて、27日昼ごろ3年ぶりとなる開花が始まりました。
 垂直に立つ高さおよそ2メートル60センチの軸に巻き付いていた花びらのような形をした葉がゆるんで開き始め、午後5時半ごろには花の直径が86センチと6分咲きになっていました。
 満開となったあとは少しずつ軸が倒れ始めるということで、見頃は開花してから3日ほどだということです。
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このニュースでは言及していませんが、珍しいからといって見に行くと、すごい経験をすることになるかもしれませんよ。臭いんです!
↓つくば実験植物園
https://tbg.kahaku.go.jp/news/konnyaku/140707.php
ショクダイオオコンニャク [Amorphophallus titanum]
インドネシア・スマトラ島の限られた場所に生える、サトイモ科の絶滅危惧植物。世界最大級といわれる「花」(1つの花のように見えますが、小さな花が集まった花序です。このように、花序全体がまとまって1つの花のように見えるものは「偽花」と呼ばれます)は、高さ3m直径1m以上にもなります。また腐った肉のような強烈な臭いを放ち、世界でもっとも醜い花とも呼ばれます。ギネスブックで認定された世界最大の記録は高さ3.1mで、今回どこまで大きくなるかが注目されます。
[2012年5月25日18時30分の様子]
色んな記述がありまして
「猛烈な悪臭を放つため、別名「死体花」と呼ばれる」「漬けものが腐ったような臭い」
すごいでしょ。私は知識としては知っているけれど実際に嗅いだことはありません。
花としては、受粉のために昆虫を呼んでいるのでしょう。

↓国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/theme.php?id=0001418975874029&p=2
なぜこんなに大きく進化したの?
お客様からいちばん多かった質問です。難問ですが、花粉を運ぶ動物が原因かもしれません。
 ショクダイオオコンニャクの花粉を運んで受粉するのは、腐った肉を食べる甲虫、シデムシの仲間です。ひるがえって世界中の30 cmを超える巨大な花を咲かせる植物に注目すると、甲虫かハエの仲間が花粉の運び手になっていることで共通しています。たとえば種によっては花の直径が1 mにもなるラフレシア(ラフレシア科)や、紐のような花弁が垂れ下がる熱帯アメリカのウマノスズクサ属(ウマノスズクサ科)はハエが受粉しますし、アマゾンのオオオニバス(スイレン科)は甲虫のコガネムシが花粉を運びます。
 なぜこれらのハエや甲虫にとって、巨大な花は魅力があるのでしょう?大きな動物の死体そっくりで食料や産卵場所に見えるから?花の内側の大きな空間が、閉ざされたスペースに集まって交尾する習性にぴったりだから?花の体積が大きいほうが発熱した花が冷めにくいので、集まりやすいから?これらの昆虫の行動と関係するいくつかの理由がありそうです。
 ラフレシアでは、進化の道のりで花粉の運び手が他の昆虫からハエに変わるとともに、花のサイズが急に大きくなり始めたことが分かっています。コンニャクの場合、より大きい花からより多く種子ができるかといったことさえ分かっていないので、まだはっきりしたことは言えませんが、「シデムシが巨大な花を生んだ」仮説を検証する価値は大いにありそうです。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/100200273/
世界最大級の臭い花がシカゴで開花、大人気に
強烈な腐肉臭を発するショクダイオオコンニャク、その悪臭の理由
2015.10.05
  この花のにおいは、私たち人間にとっては世界有数の悪臭だが、哺乳類の糞(ふん)を餌にする甲虫やハエにとっては、好機を示すかぐわしい香りなのだ。
 「この花のにおいを嗅ぎつけた昆虫たちは、卵を産みつけられる腐った肉があると考えて、どこからか集まってきます。この花は、集まってきた昆虫たちの力を借りて、受粉するのです」と語ったのは、ウィスコンシン大学マディソン校の植物園・温室長、モー・フェイヤズ氏。2013年、首都ワシントンD.C.にあるアメリカ植物庭園でショクダイオオコンニャクの花が咲いたときにも、名高い悪臭を嗅ごうとする人々が行列を作った。「人間にとっては悪臭ですが、ハエにとっては良いにおいなのです」(参考記事:「ショクダイオオコンニャク、ついに開花」)
↓参考に
・数年に1度しか咲かない謎多き花

↓私の過去記事です
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-f6c7.html
2014年7月 4日 (金) ショクダイオオコンニャク開花